NYの超高級アパートの所有権を巡って争う二人の訳あり人生の行方は?映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』

公開日 : 2019年04月26日
最終更新 :
映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』
映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』

ニューヨーク、マンハッタンの最高級アパートメントに同じ夫に捨てられた元妻ふたり!?火花を散らす彼女たちのおかしな共同生活が始まる。社会派監督マルガレーテ・フォン・トロッタが贈るコメディ映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』は、6月29日( 土) 、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開します。

『ニューヨーク 最高の訳あり物件』ストーリー

『ニューヨーク 最高の訳あり物件』ストーリー
『ニューヨーク 最高の訳あり物件』ストーリー

【ストーリー】
結婚10年目のある日、夫のニック(ハルク・ビルギナー)から突然、離婚を突き付けられたジェイド(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)。ニューヨークはマンハッタンの超高級アパートメントで暮らすジェイドはモデルとして活躍していたが、ファッションデザイナーとしてのキャリアもスタートさせようと、初のコレクションの準備に追われていた。ニックはそのスポンサーなのに、若いモデルと恋におち、既に新居で一緒に暮らし始めているのだ。

ある夜、帰宅したジェイドは飲みかけのワイングラスを見て、ニックが戻ってきたのかと喜ぶが、夫の部屋から出てきたのは、ニックの前妻のマリア(カッチャ・リーマン)だった。あろうことかニックは前回の離婚の慰謝料として、マリアにアパートメントの権利を半分与えるという契約を交わしていたのだ。

果たして、いろいろ訳ありとなってしまった、二人の人生と〈最高の物件〉の行方は──?というストーリー。

ニューヨークを舞台にした深いワケ

ニューヨークを舞台にした深いワケ
天文学的な不動産価格のマンハッタン

ニューヨークを舞台にしたのは、二人の女性が、どうしても同居しなければならない理由のため、とのこと。二人は天敵同士なので、説得力のある理由が必要。ニューヨークなら、天文学的に高騰する不動産価値や、ニックとマリアが結んだような離婚契約にもリアリティがあります。しかし、本作の監督を務めたマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の母国ドイツのベルリンやミュンヘンでは、不動産にマンハッタンほどの価値はないし、離婚に対する考え方も異なります。

マリアの娘アントニアと交流を深めるジェイド
マリアの娘アントニアと交流を深めるジェイド

脚本を担当したパム・カッツは、「変化していく登場人物たちに、観客が感情移入できるように、納得のできるやり方で、彼らを同じ場所に留めておく必要があった。私にとって、ロフト→婚前契約→離婚契約は、非常に“ニューヨークならでは”のものだったの」と説明しています。

ソーホーエリアのアパートメント
ソーホーエリアのアパートメント

トロッタ監督は、「英語は話せるけれど、残念ながら細かいニュアンスやユーモアをすべて理解することはできないと思っていたの。だから、本物のニューヨーカーであるパムに、現場に来て台詞を追うよう頼んだわ。あのビリー・ワイルダーも、いつも脚本家のダイアモンドに現場にいてもらい、台詞を一行一行確認してもらいたがったそうよ。そして、彼は普段はとてもいい人だったのに、役者が正しい台詞を言わなかった時は絶対に譲歩しないこともあったんだって!」とコメントしています。

公開情報

公開情報
公開情報

果たして〈訳あり〉物件とは、不動産のことなのか、はたまた?

『ハンナ・アーレント』の知性派監督とニューヨーカーの脚本家が、今を生きるすべての女性に贈る、爽快なユーモアと最高のエール!映画『ニューヨーク 最高の訳あり物件』は、6月29日( 土) 、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開します。

■『ニューヨーク 最高の訳あり物件』
URL:https://gaga.ne.jp/NYwakeari/
6月29日( 土) 、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
配給: ギャガ
©2017 Heimatfilm GmbH + Co KG

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』のメディアサイト『地球の歩き方web』を運営しているチームです。世界約50の国と地域、160人以上の国内外の都市のスペシャリスト・特派員が発信する旅の最新情報をお届けします。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。