創設400年!パリ最古のマルシェ「アンファン・ルージュ」で食べ歩き

公開日 : 2015年11月10日
最終更新 :
活気ある市場内
活気ある市場内

「マルシェ」という言葉から、露店が連なる場所をイメージする人も多いと思います。「マルシェ」とは日本語で「市場」という意味。パリ市内にはラスパイユのビオマルシェのような、決められた日だけ店が設置される市場がある一方で、毎日開いている常設市場も存在します。北マレにある「マルシェ・デ・アンファン・ルージュ」は後者のマルシェです。

常設マルシェで最古の歴史をもつ「マルシェ・デ・アンファン・ルージュ」

常設マルシェで最古の歴史をもつ「マルシェ・デ・アンファン・ルージュ」
市場入口

同市場はパリの屋根付き常設マルシェで最古の歴史を持っています。創設時期は、遡ることなんと1615年! 今年で400年を迎えました。1615年といえば、日本は江戸時代。大坂夏の陣が起き、武家諸法度と禁中並公家諸法度が制定された年です。フランスではルイ13世の統治下でした。

その後、時代は巡り1912年に同市場はパリ市へ売却され、1982年には歴史的記念建造物に認定されます。そして6年間の改装期間を経て、2000年に再オープンしました。


なぜアンファン・ルージュ(enfants rouges)という名前なのか?

なぜアンファン・ルージュ(enfants rouges)という名前なのか?
赤と黒がイメージカラー

「アンファン・ルージュ(enfants rouges)」というフランス語は、日本語で「赤い子供たち」を意味します。なぜ、そのような名前なのでしょうか? パリ市3区区役所の解説によれば、当時ここに孤児院があり、その子供たちが赤い服を着ていたため「アンファン・ルージュ」と呼ばれるようになったとのこと。赤は慈善の色です。

入口からすでにおいしそうな香りが……
入口からすでにおいしそうな香りが……

さて、中に入ってみましょう。マルシェ自体は小ぶりですが、溢れんばかりに様々なお店が並びます。魚屋、八百屋、果物屋、酒屋、パン屋、肉屋、花屋、ピザ屋、レバノン食品屋、日本食品屋、モロッコ総菜屋、イタリア総菜屋……等々。所狭しとテーブルとイスも並べられ、市場内で食事を取ることもできます。


新鮮な農作物が並ぶ
新鮮な農作物が並ぶ

買い物目当てに北マレ地区を訪れる人も多いと思うので、ここでランチ休憩を取ってもいいですね! 嬉しいことに平日は8:00から20:30まで営業し、日曜も8:30から17:00まで開いており、お店が閉まりがちな日曜に、安くておいしいご飯を確保できます。

休日のパリ散策にぴったり

休日のパリ散策にぴったり
各種レストランも

加えてマレ地区は、全体的に日曜も開いているお店が多いため、色々閉まってしまう日曜のパリ散策にぴったり。市場で食材を買って、宿泊先に戻って食べてもいいですし、パリっ子と席を並べつつ、パリの空気を堪能するのもアリ。休日をゆっくり過ごすには、最適のスポットです。

【データ】
市場名:マルシェ・デ・アンファン・ルージュ(Marché des Enfants Rouges)
住所:39, Rue de Bretagne 75003 Paris
Tel:01 40 11 20 40
営業時間:8:00~20:30(日曜は8:30~17:00)
定休日:月曜


筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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