ブカレストのおすすめ観光スポット5選|初心者も絶対満足できる一押しの名所や穴場を大公開

公開日 : 2018年04月26日
最終更新 :
筆者 : T&O
ブカレストのおすすめ観光スポット5選
ブカレストのおすすめ観光スポット5選

ルーマニアの空の玄関口、アンリ・コアンダ国際空港から、最も近い都市である首都ブカレスト。ルーマニアを旅行するのなら、まずはブカレスト観光と決めている人も多いことでしょう。そこで今回は、ルーマニア政府公認・日本語観光ガイドの筆者が、初めてブカレストを訪れる人でも絶対満足できる観光スポットを厳選して5つ紹介します。名所はもちろん、とっておきの穴場スポットなどを情報満載でお届けします。

ブカレストでもっとも有名な国民の館(議事堂宮殿)

ブカレストでもっとも有名な国民の館(議事堂宮殿)
1,000室以上の部屋がある国民の館(議事堂宮殿)

国民の館は、ブカレストでもっとも有名な観光スポットです。ルーマニアが社会主義共和国(共産主義)であった時代、独裁者として知られる今は亡きニコラエ・チャウシェスク大統領が建造させました。壮大な建物である国民の館には、実に1,000室以上もの部屋があります。

見どころは、豪華絢爛な装飾が施されたホールや廊下などです。建物内は一部が公開され、ガイドによる有料ツアーによって見学が可能です。建物正面の2階に造られたバルコニーから望む眺望も圧巻。パリのシャンゼリゼ通りを模した全長約3.5キロメートルの統一通りが眼下に広がります。

現在は、国会議事堂として使用されており、「議事堂宮殿」が正式名称ですが、ルーマニアでは旧呼称の「国民の館」と呼ぶのが一般的。繁華街のウニリイからは徒歩でアクセスが可能です。地下鉄は、M1線またはM3線に乗り、イズヴォル駅(Izvor)で下車するとすぐです。

国民の館2階のバルコニーから望む約3.5キロメートルの統一通り
国民の館2階のバルコニーから望む約3.5キロメートルの統一通り

ブカレストの魅力が詰まった旧市街(チェントル・ベキ)

ブカレストの魅力が詰まった旧市街(チェントル・ベキ)
飲食店や趣のある建造物が建ち並ぶ石畳の通り

かつてブカレストの中心地であった旧市街(チェントル・ベキ)は、趣のある建造物が建ち並ぶ石畳の通りです。

現在は、おしゃれなレストランやカフェなどの飲食店が所せましと建ち並び、バーやクラブなどのナイトスポットも充実。スーベニアショップやアンティークショップもあるため、おみやげを探したい人にもぴったり。毎年5月頃にアートフェスティバルが開催されるため、その時期はより一層にぎやかになります。

見どころは、かつて「バルカンの小パリ」と呼ばれていた頃から現存する、美しい建造物や街並みです。旧市街の中心にあるルーマニア国立銀行やビクトリエイ通りのCEC銀行は、当時の建物を修復、耐震補強しながら使用され続けています。

旧市街はそれほど広くなく、徒歩ですべて回ることも可能。アクセスはブカレストの中心街であるウニリイからウニヴェルスィタテへと続く幹線道路、ブラティアヌ大通りを西側へ進み、一本裏手に入ればすぐです。ビクトリエイ通り方面へと抜けるルートで旧市街を進めば、国民の館へも徒歩でアクセス可能です。

旧市街から望むCEC銀行(写真中央)
旧市街から望むCEC銀行(写真中央)

ルーマニア革命の舞台となった革命広場(ピャツッァ・レボルツィエイ)

ルーマニア革命の舞台となった革命広場(ピャツッァ・レボルツィエイ)
ルーマニア革命の慰霊碑と旧共産党本部

革命広場(ピャツッァ・レボルツィエイ)は、1989年12月22日に起こった、故ニコラエ・チャウシェスク大統領を打倒するための民主化運動、ルーマニア革命の舞台となった場所です。

見どころは、当時、チャウシェスク大統領がバルコニーで最後の演説を行った旧共産党本部とともに、民主化を求めて犠牲になった1,500名以上の人々を祭る慰霊碑、メモリアル・レナシュテリイです。

この慰霊碑は、串にささったジャガイモのように見えることから、ブカレスト市民の間では「ポテト」の愛称で親しまれています。慰霊碑から垂れている赤いペンキは、落書きではなく、心臓に串が刺さりそこから血が出ている様を表現しています。

革命広場へのアクセスは、地下鉄のM2線ピアツァ・ロマナ駅(Piaţa Romană)で降りて、高級ホテルやブランドショップが軒を連ねるビクトリエイ通りへ徒歩で向かうルートが最もスムーズ。週末はイベントの開催によって、革命広場周辺の通りが歩行者天国になることもあります。

革命広場では音楽堂やブカレスト国立大学図書館も見られる
革命広場では音楽堂やブカレスト国立大学図書館も見られる

ブカレスト市民の衣・食の台所ピアツァ・オボル

ブカレスト市民の衣・食の台所ピアツァ・オボル
屋内・屋外で肉や野菜、乳製品などが販売される巨大市場

ピアツァ・オボルは、オボル地区にある青果市場です。とても大きな市場で、地下鉄やトラムの駅を降りたあたりの道路脇と2つの大きな建物内に、数えきれないほどのお店が軒を連ねます。

ピアツァ・オボルは、ブカレストの繁華街から少し離れているため、ガイドブックに掲載されることがほとんどない穴場観光スポットです!

見どころは、商品数の多さとブカレスト市民のリアルな生活が肌で感じられる点。肉や野菜、衣類や日用品以外に、ルーマニア伝統の民芸品も販売されています。名所、旧跡以外の観光地に興味がある方にピッタリのスポットです。

ブカレストには大小数多くの市場が存在しますが、ピアツァ・オボルはもっとも規模が大きく、見ているだけでも楽しめます。

アクセスはトラムで行くことも可能ですが、地下鉄が便利です。ブカレストの中心地にある地下鉄M1線ピアツァ・ビクトリエイ駅(Piaţa Victoriei)から乗り換えなしでオボル駅(Obor)まで行くことができます。

新鮮な青果が量り売りされている
新鮮な青果が量り売りされている

ルーマニアの農村風景が堪能できる国立農村博物館

ルーマニアの農村風景が堪能できる国立農村博物館
国立農村博物館の入場口(右)と小さな礼拝堂(左)

国立農村博物館は、187ヘクタールとブカレストでもっとも大きな面積を誇るヘラストラウ公園内にある野外博物館です。

見どころは、約200年前の農家や教会など、かつて実際に使用され、移築された建造物です。地方によって異なるルーマニア各地の魅力的な田舎の農村風景がブカレストにいながら堪能できます。

併設のミュージアムショップでは、ルーマニア伝統の民芸品が購入でき、実演販売を行っていることも。不定期ですがイベントも開催されており、公式サイトで確認することが可能です。

アクセスは、地下鉄での移動がスムーズです。繁華街の地下を走るM2線の主要駅からアヴィアトリロル駅(Aviatorilor)で下車して目と鼻の先。

ブカレストの繁華街から離れているため、喧騒を忘れてのんびりとルーマニアライフを満喫したい人に最適です。大きな湖や緑豊かなヘラストラウ公園を散策したりしてたのしみましょう。なお、近くには、第一次世界大戦勝利を記念して建造された凱旋門があります。

寒冷地域でよく見られる高床式の鶏小屋と家屋
寒冷地域でよく見られる高床式の鶏小屋と家屋

いかがでしたか。初心者も絶対満足できるブカレストのおすすめ観光スポットを5つ紹介しました。ブカレストで外せない名所はもちろん、穴場スポットでよりディープにブカレストを体感してみてはいかがでしょうか。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。