【360°】大人の社会科見学 丸の内エリアの魅力を発見「OPEN CITY MARUNOUCHI」

公開日 : 2018年10月15日
最終更新 :
「OPEN CITY MARUNOUCHI」
「OPEN CITY MARUNOUCHI」

一般社団法人 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会 (以下 大丸有協議会)は、設立 30 周年を記念し、NPO 法人大丸有エリアマネジメント協会(以下 リガーレ)と 共同主催で、「OPEN CITY MARUNOUCHI」を開催しています。大手町・丸の内・有楽町地区(以下 大丸有地区)内の普段は入れない場所や見られない・知られていない場所を巡る大人の社会科見学に参加してみませんか?本記事では、10月某日におこなわれたイベントの様子をレポートします。

丸の内エリアの地下を探検!
丸の内エリアの地下を探検!

今回、体験したものは、丸の内エリアの地下にあり地域冷暖房のエネルギー供給を支える洞道「SUPER TUBE」や、自転車を自動で格納する様子が見学可能なサイクルツリーなどを巡る『地下空間探検』、東京駅前のシンボルである丸ビルの屋上に特別に上がる『丸ビル探検』です。ほかにも、現在工事中の馬場先通りの地下通路掘削工事を見学出来る『トンネル工事現場探検』、最先端の働き方が見える総合不動産サービス会社、『CBRE オフィ ス探検』(英語対応)や、屋上の太陽光パネルなどの環境についての取り組みを紹介する『エコ・フレンドリー東京国際フォーラム探検』 などがあります。

地域冷暖房のエネルギー供給を支える洞道「SUPER TUBE」

地域冷暖房のエネルギー供給を支える洞道「SUPER TUBE」
丸の内エリアの冷暖房を司る巨大設備

大手町・丸の内・有楽町エリアには、約100棟のビルが立ち並んでいます。普段これらの「建物」は目にしますが、その地下に何があるかご存知でしょうか?各ビルはエネルギー製造プラントと供給配管ネットワークによって地下でつながっていたり、巨大な規模の機械式駐輪場があったりと、実は様々な機能が備わっています。

地下20m、全長約75mの「SUPER TUBE」
地下20m、全長約75mの「SUPER TUBE」

SUPER TUBEは、冷暖房や通信ケーブルを繋ぐ先進のエネルギー供給システムです。今回見学した丸の内一丁目センター~三菱信託ビルサブプラント間連絡洞道は地下20.13mにあり、地下鉄より深い地中になります。トンネルの長さは約75m、蒸気や冷水がとおるパイプは触れるとその温度も肌に伝わります。見学できる部分は一部ですが、丸の内エリアの総延長23kmに渡る配管ネットワークによって、東京の経済活動を地下から支えている重要な設備です。

■THETA Vによる「SUPER TUBE」内の360度画像を見る


今回、取材で使用した、360°リアルな世界を記録、再現する『RICOH THETA V』。14M相当の高画質360°静止画、4K動画撮影、4chマイクによる360°空間音声記録に対応したハイエンドモデル。

▷『RICOH THETA V』の詳細はこちらから。

提供:丸の内熱供給
提供:丸の内熱供給
SUPER TUBE内の注目ポイント
SUPER TUBE内の注目ポイント

地上から見た場合、マップの赤丸に囲まれた部分になります。地上では丸の内オアゾと三菱UFJ信託銀行本店ビルの間のルートとなり、頭上に丸の内線が横切るトンネル内の散策は、大都会の中の隠れスポット。あらたな”映え”かもしれません。工場夜景などがお好きな方にもおすすめしたい、「SUPER TUBE」をぜひ体験してください。
※通常の一般公開はしておりません。

自転車格納設備サイクルツリー

自転車格納設備サイクルツリー
自転車格納設備サイクルツリー

続いて訪れたのは、2016年5月2日にオープンした大手町フィナンシャルシティ グランキューブに導入されている、広大な地下空間に展開する自転車用の機械式立体駐輪場「サイクルツリー」。このエリアで増加する自転車利用者の健康的なライフスタイルの支援や周辺地域における路上駐輪車両の軽減を目的として、ビルの地下空間に716台を収容できる大規模な機械式駐輪場が設置されました。

規定に適合する自転車を預けられる
規定に適合する自転車を預けられる

規定に適合する自転車を地上で預けると、地下では巨大なロボットが稼働し、自転車を格納。その整然とした様子はまるで近未来の映画を観ているかのようです。

丸ビルの歴史探訪!丸ビル探検

丸ビルの歴史探訪!丸ビル探検
丸ビルに復元された旧丸ビルの三連アーチ

丸の内を代表するビルの一つ、丸の内ビルディング。お買い物で訪れる方で日夜賑わう、丸ビルの裏側に潜入します。丸ビル探検では、大正時代の最初の丸ビルの基礎部で使用されたといわれる松杭、普段立ち入ることのできない屋上や地下防災井戸設備、耐震機構の見学、丸ビル内にある「丸の内観音」の拝観ができるコースです。

普段は立ち入れない丸ビル屋上からの絶景
普段は立ち入れない丸ビル屋上からの絶景

丸の内オフィス街のシンボルだった旧・丸ビルは、岩崎小彌太の決断によって建てられたものでした。明治維新後、入札により、岩崎彌之助が丸の内地区を坪単価12円、合計128万円で落札。三菱合資会社はここにビジネス・センターを建設し、順次、赤煉瓦ビルが建てられていくことになります。

大正3年に東京駅が開業し、丸の内の事務所スペースが不足してきたため、工期が早いアメリカ式鉄骨高層ビルを建てる構想が生まれ、丸ビルの3館が建設されました。

「丸の内観音」のレリーフ
「丸の内観音」のレリーフ

「丸の内観音」は、「丸ノ内ビルヂング守護観世音像」と、2枚の円盤状のレリーフ「丸ノ内ビルヂング守護南無観世音菩薩」があります。レリーフは初代丸ビル竣工から6年後の昭和3年、ビル屋上の塔屋に奉納されたもの。立像は、大正12年2月の竣工から4ヵ月の6月にビルに奉納されました。当時の記録には「柱に埋めた」との記述があり、解体時に捜索した結果、実際には屋上の塔屋にあったとのこと。

いかがでしたか。「大人の社会科見学」と銘打つに相応しい、東京に在住している方には、よりいろいろな意味で”深い”東京を知ることにもなり、東京に詳しくない方には新たな観光スポットとして、SNSなどに投稿すれば注目されること間違いなしです!

「OPEN CITY MARUNOUCHI」は、公式サイトで今回のような特別なプログラムを随時企画中!参加費用のお手軽感も人気の理由です。更新を見逃さないよう、要チェック!

■「OPEN CITY MARUNOUCHI」
▷URL:https://opencitymarunouchi.jp/

東京ステーションホテル歴史探訪ツアー

東京ステーションホテル歴史探訪ツアー
東京ステーションホテル歴史探訪ツアー

開業1915年。東京駅と共に歴史を刻んできた東京ステーションホテル。その歴史を建物のストーリーと内部に残された想い出と共に巡ります。国の重要文化財に指定された東京駅丸の内駅舎で、どんな歴史があったか、ホテルを愛されたお客様の想いと共に本物だけに許された唯一無二の存在を感じてみてください。

トンネル工事現場探検

トンネル工事現場探検
トンネル工事現場探検

せわしなく自動車が駆け抜ける馬場先通り。今この地下空間では歩行者用の地下通路が掘削されている最中です。雨にぬれずに移動できて便利な地下通路が出来る過程を見られるのは今だけ。さぁ、作業着に着替えてヘルメットをかぶって、一緒に地下にもぐりましょう。

【12月開催予定】これからの「OPEN CITY MARUNOUCHI」

【12月開催予定】これからの「OPEN CITY MARUNOUCHI」
東京會舘オープン前探検
帝国劇場探検
帝国劇場探検
第一生命ギャラリーツアー
第一生命ギャラリーツアー

2018年12月開催、これからの「OPEN CITY MARUNOUCHI」も要チェックです!

■「OPEN CITY MARUNOUCHI」
▷URL:https://opencitymarunouchi.jp/

筆者

地球の歩き方ウェブ運営チーム

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