菜の花いっぱいナパバレーでカルトワインをテイスティング

公開日 : 2016年02月24日
最終更新 :
年々開花が早まる菜の花
年々開花が早まる菜の花

「マスタードの花(菜の花)が畑仕事の始まりを告げる」といった人がいました。葡萄の樹々が目覚める頃ですね。そんな芽吹きの季節に、カルトワインのヒトツと称されてるいる「ビンヤード29(Vineyards 29/VRD29)」のテイスティングツアーの参加させてもらいました。

ゲート前

ゲート前
ゲート前のドキドキ

ここは、アポイントメントオンリーのワイナリーです。実は、ワイン通の知人が半年前にも一度予約を入れていたのですが、どうしても調整できず、ようやく今回実現したのです。ちなみに「Public」あるいは、営業時間しか記載されていないワイナリーは時間内であれば誰でもテイスティングできゲートは開いていますが、ワイナリーガイドに「By Appointment」「Appointment Only」と記載されている場合は事前に予約が必要で、通常ゲートは閉まっています。


春先の風景
春先の風景

いつでも見られる風景ではないので思わず記念写真です。やはり「アポ・オンリー」のワイナリーはテンション上がります。わざわざ訪問するゲストの為にテーブルセッティングをしたり、抜栓時間を計算して出迎えの準備をしてくれているのですから、ワインも高価なのでそれが試飲できるとなると気軽な気持ちでテイスティングという雰囲気ではなかったですね。

静かな玄関

静かな玄関
ここが玄関

セントヘレナの小高い丘の上のモダンな建物、本当に静かです。遠くに小鳥の鳴き声が聞こえているような?風の通る音のような?この静かさがかえって緊張感を高めます。だって私達だけなんですから。

大きなタンク
大きなタンク

収穫した葡萄を一旦ここに集めるそうですが、この上のベランダで、「クリュ(Cru)ソーベ二オン・ブラン」「クリュ・ピノ・ノアール」を頂き、ワイナリーの歴史など話を聞きまして、いよいよ本格的なテイスティングが始まります。

コンクリート製卵型熟成タンク
コンクリート製卵型熟成タンク

最近は発酵過程でコンクリート製タンクを使用している所が多くなりました。ミネラル感が増すそうです。形が卵型なので「コンクリエッグ」なんて呼んでます。

テイスティングルーム

テイスティングルーム
書斎をイメージしたテイスティングルーム

ところで「カルトワインってなんぞや?」ざっくり言いますと、カルトは、崇拝、熱狂という意味から変化していった言葉です。ワイン愛好家のカリスマ的存在のワイン高品質で少量生産のワインで、、1990年頃から使われだした言葉のようですね。例え歴史が浅くても評論家から高い評価を受けて、価格が一気に急騰しているワインです。


テイスティング

テイスティング
こちらでは4種類のテイスティング

ウエルカムドリンクの試飲からさらに4種。看板葡萄畑「アイーダビンヤード(Aida Vinyard)エステイトジンファンデル2012」「29エステートカベルネソーベ二オン2012」「アイーダビンヤード・カベルネ・ソーベ二オン2012」最後に試飲した「29エステイトカベルネ・フラン2012」2011年が苦労した年でしたが、その反動なのか2012年は、どれも香りが良くって素晴らしい!

フードペアリング
フードペアリング

サプライズでフードペアリングでのテイスティングでした。ポークリヨン&アップル、ビーフ&ポテトピュレ、カウミルクのチーズ(名前を忘れてしまいました)、ダックコンフィがテイスティングスプーン(要はレンゲです)にサーブされマリアージュも楽しめました。日本食が大好きな担当の方、サンフランシスコのお手頃で美味しい日本食レストランを紹介して欲しいと頼まれよく行くレストラン、ラーメン屋さんとか教えてあげて、お礼にナパの手頃で美味しいレストラン教えてもらったり、とても和やかな雰囲気でテイスティングは終了しました。そして、何を買うか?さり気なく席を離れてくれたのは、例え言葉が通じなくてもエチケットのようで、心置きなく相談ができました。

各自2~3本合計6~8本購入しました。私は、軽やかなピノ・ノアール($54)と一番印象に残ったエステートジンファンデル($95)を買いました。今からいつ飲もうか楽しみです。

カルトワイン・テイスティングツアーの心得

カルトワイン・テイスティングツアーの心得
神々しく見えたロゴマーク

さて、アポ・オンリーのカルトワイン・テイスティングツアーの心得みたいなもの、同行させてもらって気が付いた事を少しお話ししますね。

あくまでも買う為の味見であるのは念頭に置いておいた方がいいでしょう。テイスティング料金も100ドルくらい(後日聞けば本来125ドルでした)時間も大体1時間半くらいかかります。最低何本買うのが必須(後日聞けば最低6本購入だったようです)という所もありますので、確認した方がいいでしょう。少人数でプライベートツアーが多いのですが、他のグループと一緒だったり各ワイナリー違いますので気になる場合は確認してみてください。外がどんなに暑くてもケーブ内テイスティングルームは涼しいので、ストールや羽織れるものを持って行った方がいいです。

ちょっと敷居が高そうなワインツアーですが、楽しい会話が弾めば、普段知る事のできない苦労話や他のワイナリーやワインメーカーさんの話も聞けるので、ちょっと自分がワイン通になったような気分になりました。逆に、有名で高価なワインでも黙々と飲んでいたのでは味も価値も半減しちゃうのだろうなと思いました。「ワインは楽しく飲むもの!」値段は関係なくどんな飲み方するかで「私にとってのカルトワイン」が見つかるのかもしれませんね。

【データ】
店名:ビンヤード29(Vineyard 29)
住所:2929 St Helena HWY St Helena, CA
TEL:1-707-963-9292
営業時間:予約の際、確認してください。
URL:http://vineyard29.com


筆者

アメリカ・カリフォルニア州特派員

美丸(Mimaru)

サンフランシスコ在住ビアジャーナリスト。全米のクラフトビール探求の日々、訪問したブルワリー、タップルーム情報は随時投稿。

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