【インド 旅の最新事情】観光客の受け入れ、フライト、主要都市の様子など

公開日 : 2021年11月08日
最終更新 :
ガンジス河のガート(沐浴場)にも人は戻ってきています
ガンジス河のガート(沐浴場)にも人は戻ってきています

インド政府は、1年半ぶりに外国人観光客を受け入れることを発表。観光ビザの発給を再開し、11月15日からは一般の外国人観光客の入国が許可される予定となっています。

観光客の受け入れ・国内の感染について

観光客の受け入れ・国内の感染について
人々の往来は今まで通りですが、外国人観光客の姿はほとんど見当たりません

現在、インドは外国人観光客を条件付きで受け入れています。10月15日からチャーター便で入国する観光客に限り受け入れを再開。11月15日からはすべての観光客を受け入れる予定です。さらに、外国人観光客誘致のため、2022年3月まで50万人分のビザ代を免除するとしています。

2021年3月中旬から感染者が急拡大し、5月には1日に40万人の感染者が出るほどだったインドでしたが、10月26日現在、1日に1万5000人まで減少しています。人口が13億人超と日本の10倍以上なので、実質的に相当低いレベルまで感染は落ち着いているといえるでしょう。首都デリーではコロナ抗体の保有率が97%にのぼっており、一部には集団免疫を獲得したのではという報道もあります。

インド政府は年内に18歳以上の全成人約9億5000万人にワクチン接種を終えるという目標を発表。国産ワクチン「コバクシン」も製造しており、無料のワクチン接種を進めています。1回目のワクチン接種完了者は国民の51.8%に達していますが、2回目の接種が完了しているのは22.2%と低い水準にとどまっています。(データは2021年10月26日現在)

航空便・空港の状況、入国条件について

航空便・空港の状況、入国条件について
国際線の定期便はまだ運航していません

インドの空港では、一般国際旅客便の着陸停止処置が続いているため、入国は臨時便か特別便に限られています(2021年10月末まで)。現在、日本とインドの間には、日本航空(JAL)、全日空(ANA)、エアインディア(AI)の特別便のみが運航しています。

インド入国に際しては、搭乗便の出発時刻の72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明が必要となります。ワクチンを2回接種している人であれば、入国後の検温・マスクの着用など14日間のセルフモニタリング(自己健康管理)は求められますが、特に隔離措置はありません。ただし、ワクチンを接種していない、または1回しか接種していない人は、到着後にPCR検査→7日間の隔離→8日後に再度PCR検査→陰性であった場合、14日間のセルフモニタリング、という手順を踏んでの入国となります。(2021年10月20日発表のガイドライン)

主要都市の街なかの様子

主要都市の街なかの様子
バナーラスにて、露店も平常営業しています

日常生活はほとんど平常に戻ってきており、地方都市ではマスクをしている人の姿はほとんど見られません。現地のインド人に「コロナ禍の状況はどうなのか?」と質問をすると、たいがい「finish」と答えてくれますが、実際のところまだ「finish」はしておらず、一部の大都市では夜間外出規制などが続いています。

首都デリーでは、外出時のマスクの着用が義務付けられており、着用していない場合は2000ルピー(約3000円)の罰金を徴収されます。車の中であろうと、外国人であろうと、容赦はされません。

また、インドでは10月からお祭りのシーズンに突入しており、11月4日には、日本の新年にあたる「ディワリ」が開催されます。昨年も大祭「クンブメーラー」により感染が急拡大したと言われており、一部では再度の感染拡大も懸念されています。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

「旅人の聖地」「神々と信仰の国」「喧騒と貧困の国」世界じゅうの旅人たちが集まり、この国を自分の言葉で表現する。日本という恵まれた国に生まれた私たちは、この国の人というチカラに圧倒される。母なる河ガンガーで自分をみつめ、圧倒的な遺跡と向き合う。一度は訪れてほしい国インドへ旅立つなら今しかない。

※当記事は、2021年11月1日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック D28 インド』編集担当 松岡宏大   
PHOTO: AKIKO MIYAMOTO

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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