絶景路線からローカル線まで!鉄道遺産とご当地グルメ台湾ぐるり旅

公開日 : 2021年12月16日
最終更新 :
新竹駅から内湾駅まで13駅を走るローカル鉄道「内湾線」
新竹駅から内湾駅まで13駅を走るローカル鉄道「内湾線」

台湾本島をぐるりと一周する台湾鉄道。海岸沿いを走る絶景路線や山間ののどかなローカル線など、鉄道の旅を満喫するなら、台湾がおすすめです。鉄道で台湾を巡りながら、新竹・嘉義・高雄で途中下車して、台湾を代表する鉄道スポットを盛りだくさんに見学。さらに台湾各地のご当地グルメも味わうプランはいかがでしょうか? 記事の最終段落には、このプランを実際に楽しむことのできるツアーの紹介も! どうぞ最後までお楽しみください。

旅の始まりは2020年7月にオープンした国立台湾博物館鉄道部パークへ

旅の始まりは2020年7月にオープンした国立台湾博物館鉄道部パークへ
れんが造りと木造の折衷様式が美しい国立台湾博物館鉄道部パーク

台湾最大のターミナル駅、台北駅の駅舎を見学後、2020年7月にオープンしたばかりの国立台湾博物館鉄道部パークに入場します。前身は日本統治時代の1914年に建てられ、1993年まで使用されていた台湾鉄道の総局。れんが造りと木造の折衷様式の建物も見ごたえがあります。展示は台湾における鉄道の歴史についての解説や再現された改札口や食堂車など、まさに台湾の鉄道博物館といった充実の内容です。

台湾新幹線で新竹到着。ローカルな内湾線乗車後、台中&嘉義へ

台湾新幹線で新竹到着。ローカルな内湾線乗車後、台中&嘉義へ
築100年を超える新竹駅は日本人建築家・松ヶ崎萬長による設計

台北から台湾高速鉄道で新竹へ。日本の技術を導入して作られた台湾新幹線のスムーズな乗り心地を体感できるはず。現存する台湾最古の駅舎でバロック建築が美しい新竹駅は、東京駅の姉妹駅です。

新竹市政府など日本統治時代に建てられた建築物を見学後、のどかな景色の中をガタゴト走るローカル線、内湾線に乗車。終点の内湾駅で下車し、屋台の並ぶレトロな老街を散策したり、駅が見下ろせるカフェでひと休み。ランチはこのエリアの特色である客家料理をいただきましょう。

彰化の扇形車庫は現役で活躍する機関車保管庫
彰化の扇形車庫は現役で活躍する機関車保管庫

台中へ移動し赤れんがの旧台中駅の駅舎を見学後、扇形車庫を見に彰化へ。今も現役で使用されている唯一の扇形車庫で、タイミングが合えば動く転車台を見ることができます。

嘉義名物ご当地グルメ「砂鍋魚頭」や「鶏肉飯」などを堪能しましょう(料理写真はイメージ)
嘉義名物ご当地グルメ「砂鍋魚頭」や「鶏肉飯」などを堪能しましょう(料理写真はイメージ)

その後、嘉義へ移動。嘉義は、1931年の甲子園に出場した嘉義農林野球部の活躍を描いた映画『KANO』の舞台となった町でもあり、町の中心部にはそれを記念するピッチャー像もあります。夕食は名物の鶏肉飯や「砂鍋魚頭」という魚スープをご賞味あれ。

嘉義、奮起湖を巡り、南台湾最大の都市・高雄へ

嘉義、奮起湖を巡り、南台湾最大の都市・高雄へ
タイミングが合えば、阿里山森林鉄道を見られるかも(イメージ)

嘉義駅は阿里山森林鉄道が発着しますが、今回はバスで奮起湖へ。代わりに1912年に建てられた阿里山森林鉄道の北門駅、車両が屋外展示された阿里山森林鉄路車庫園区に立ち寄り、鉄道気分を満喫。タイミングが合えば、通過する森林鉄道を見られることも。
奮起湖は阿里山森林鉄道沿線で最大の町。“南台湾の九份”とも称されるノスタルジックな老街もあります。周辺は極上の台湾茶の産地なので、お茶を買うならここのエリアがおすすめ。近年は阿里山コーヒーも人気です。ランチはここで名物の奮起湖弁当を。

MRT美麗島駅構内のステンドグラス「光之穹頂」は必見
MRT美麗島駅構内のステンドグラス「光之穹頂」は必見

午後は嘉義へ戻ったあと、南台湾最大の都市、高雄へと向かいます。ちなみに高雄駅は新しくなったばかり。敷地内には瓦屋根の旧駅舎も保存されています。高雄では日本統治時代に整備された臨港線高雄港駅の跡地である哈瑪線鉄道文化園区と旧打狗驛故事館、MRT美麗島駅構内のステンドグラスのドーム「光之穹頂」を見学。そしてディナーは名門海鮮料理店、蟳之屋の海鮮料理のコース。特にカニのお粥は絶品です!

台湾イチの絶景路線を一気に北上

台湾イチの絶景路線を一気に北上
「台湾で最も美しい駅」に選ばれたことのある多良観光駅(廃駅)から海を望む(イメージ)

高雄~枋寮~台東までは南廻線で移動。レトロな普通列車で東海岸沿いの絶景を臨むという旅情あふれる車窓の旅を楽しめます。お昼の駅弁、池上弁当は台湾を代表する米どころである池上で作られるお弁当で、そのおいしさは台湾中に知られています。
台東から台北までは特急列車「普悠瑪号」または「自強号」で台北まで一気に北上。車窓から山に海にと変化に富んだ東海岸の風景を楽しみましょう。夕飯は、台湾一周を祝して台湾料理で乾杯!

「地球の歩き方」×「クラブツーリズム」の共同企画ツアー

「地球の歩き方」×「クラブツーリズム」の共同企画ツアー
国内から海外まで充実のツアーラインアップ

世界中の海外旅行情報を網羅する旅のバイブル「地球の歩き方」と、きめ細かなサポートに定評がある旅行商品の販売実績を誇る「クラブツーリズム」の最強タッグで、安心・安全のツアーを作りました。人気のリゾートエリアから、人とちょっと違う旅を楽しみたいテーマ性あふれる旅先まで、個性たっぷりのツアーをご用意。久しぶりの海外旅行でとっておきの思い出を作るなら、まずはここからスタート!

■地球の歩き方×クラブツーリズムの共同企画ツアーの詳細はこちら
・URL: https://www.club-t.com/sp/special/common/arukikata/?waad=FgzP93jA

■「台湾鉄道にとことんこだわりました!5つの台湾鉄道乗車と各地に残る鉄道遺産を巡る5日間」のツアー詳細はこちら
・URL: https://tour.club-t.com/tour/detail?p_from=880000&p_company_cd=1002000&p_course_no2=KK308&p_baitai_web=CTOP&p_baitai=939

※当記事で紹介している内容は必ずしもすべてツアーに含まれているわけではありません。ツアー商品ご検討の際は、必ず行程の詳細をご確認ください

TEXT: 谷口 佳恵
PHOTO: ©iStock

※当記事は、2021年12月13日現在のものです

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2021年12月13日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。渡航についての最新情報、情報の詳細は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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