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【2022年4月 タイ 旅の最新事情】地球の歩き方編集者による入出国の実体験ルポ。帰国時にまさかの…

2022年05月09日

スワンナプーム国際空港のヤック(鬼)もマスク姿

コロナウイルスとの共存を図り、観光客の受け入れに向けて入国に関する規制が次第に緩和されてきたタイ。タイから日本への帰国時には施設や自宅での待機期間がなくなるなど、各種の手間がかなり軽減されました。今回は、地球の歩き方『タイ』編の編集者である筆者自身が2022年3月にタイへ入国し、4月に帰国した際の出入国の実体験をレポートします。実は帰国時にまさかの陽性判定となる事態に。トラブル情報を多数掲載してきた『地球の歩き方』として、旅人のみなさんのこれからの旅行の参考になればと思い、ひとつの情報として公開させていただきます。

日本出国〜タイ入国時の手続き

タイ入国時で検疫に関する唯一のチェックポイント

2022年4月現在、タイ入国には3種類のスキームがあり、それぞれ条件が異なります。ここでは最も一般的で筆者も利用した「Test & Go」(隔離免除入国)をご紹介します。名称は隔離免除ですが、到着最初の1泊は登録されたホテルに宿泊し、PCR検査を受ける必要があります。検査の結果が判明するまで、外出どころかホテルの部屋からも出られません。

Test & Goが利用できる条件は以下の通りです。
・タイ政府が承認するワクチンを規定回数接種後14日以上経過していること
(※日本国内で認可されているアストラゼネカ、ファイザー、モデルナ、ノババックスの4種とも2回接種のこと)
・到着日1泊分のSHA Extra PlusやAQ登録ホテルを予約すること
・新型コロナウイルス感染症および関連疾患の治療費2万米ドル以上を保障する保険に加入すること
・日本出発の72時間前以内にRT-PCR検査を受け陰性であること(2022年4月1日から不要になりました)

上記の条件を満たした上で、ウェブサイトからThailand Passを申請して承認のQRコードを受け取ります。このQRコードが、実質的に入国許可となります。個人情報の入力と下記書類の画像ファイル(JPEGやスクリーンショットのPNGファイル。PDFは不可)を添付する必要があるので、用意してから申請しましょう。
1) 航空券(Eチケットのプリントアウト)
2) 到着初日1泊分のSHA Extra Plus(SHA ++)ホテル支払い済み予約確認書 *1
3) 新型コロナウイルス感染症および関連疾患の治療費2万米ドル以上を保障する保険の英文保険証書 *2
4) ワクチン接種証明書(英文併記。日本の自治体発行のものは有効)
5) パスポートの顔写真ページ
通常は申請から一週間以内に承認されてQRコードがメールで届きます。同じ条件で申請しても承認される人とされない人が出たり、書類に問題がないのに不承認になったので同じ書類で再度申請したら承認されたケースもあるそうです。AIの判定にムラがあるようなので、早めに申請しておきましょう。

*1: SHA Extra Plus(SHA ++)とは、従業員の70%以上がワクチン接種済み、RT-PCR検査のため認定病院と提携して宿泊サービスを提供するホテル。これの登録ホテルで、入国後最初の1泊、空港からホテルまで専用車でのトランスファー、到着後のRT-PCR検査込みの予約が必要。
・URL: https://web.thailandsha.com/shaextraplus

*2: 証書は和文と英文併記でも可。保障額の換算額が2万米ドル以上であれば表記は日本円でも可。クレジットカード付帯の保険を利用する場合は、英文保険証書を取り寄せること。2022年5月1日からは保障額の条件が1万米ドル以上に下がる予定

〈2022年5月1日以降の入国ルール変更について〉
2022年5月1日からTest & Goなどの入国スキームは廃止され、ワクチン接種回数に応じた必要条件を満たし書類を用意した上でThailand Passの承認を受ければ、タイへ入国できることになりました。変更になる可能性もありますので、詳細は在福岡タイ王国総領事館やタイ国政府観光庁のウェブサイトでご確認ください。

□在福岡タイ王国総領事館
・URL: https://fukuoka.thaiembassy.org/jp/index
□タイ国政府観光庁
・URL: https://www.thailandtravel.or.jp

これまで以上に念入りな旅の準備が必要となる

日本出国の搭乗手続き時には、下記の書類が揃っているかどうか確認されるので、手元に用意しておきましょう。
・残存有効期限が6ヵ月以上あるパスポート
・観光目的で30日以内の滞在ならビザは不要
・航空券
以上はコロナ禍以前から必要だった書類。追加で必要な書類は下記になります。
・Thailand PassのQRコード(スクショかプリントアウト)
・英文が併記されたワクチン接種証明書(日本の自治体発行のもの。コピー可)
・到着初日1泊分と空港からのトランスファー、到着後のRT-PCR検査費用込みのSHA Extra Plus(SHA ++)登録ホテル支払い済み予約確認書
・新型コロナウイルス感染症および関連疾患の治療費2万米ドル以上を保障する保険の英文保険証書(プリントアウトかコピー可)
Thailand Pass申請に利用した書類を持参すれば問題ありません。タイを訪れる旅行者は増加しており、書類の確認などで手続きに時間がかかる可能性もありますので、空港には余裕を持って足を運びましょう。今回セキュリティチェックと出国審査は、比較的スムースに通過できました。

機内では、利用便と座席、宿泊先(ホテル名など)を確認する用紙が配られるので、到着までに記入しておきましょう。バンコクに到着すると、まず「Thailand Pass」のカウンターでQRコードと必要書類が揃っているかどうかを確認されます。また、「MorChana(モーチャナ)」と呼ばれる追跡アプリをスマホへインストールする必要があるので、できれば出発前に済ませておきましょう。タイ到着から5〜6日目にATKキット(抗体検査キット。SHAホテルを予約するとホテルでもらえる)を使って自分で検査し、結果をモーチャナで報告しなければなりません。このモーチャナ、インストール時にはATKキットを使った検査結果を報告するメニューがありません。しかし5日目にリンク付きのメッセージが届き、そこから報告できるのでご安心ください。

出発ロビーに出るとこの状態。この中から予約したホテルを探し出す

次に入国審査へ進みます。途中体温計を使ったスクリーニングがあり、体温が37.5℃以上あると検査送りとなります。今回は昨年に比べて入国者数がかなり多くなっているらしく、入国審査のカウンターに結構な行列ができており、少々時間がかかりました。入国審査を通れば預け荷物の受け取り、税関審査を経て到着ロビーへ。ホテルの看板を出したカウンターがずらりと並んでおり、予約したホテルを自力で見つけるのは容易ではなさそうですが、誰でもいいので係の人に尋ねれば、担当者を教えてくれます。

今回予約したホテルは、空港からホテルへ向かう途中で病院に寄り、ドライブスルーで検体採取を行いました。その後ホテルに移動しチェックインしたのは夕方遅く。検査結果が出るまでは外出禁止なので、部屋の鍵ももらえません。部屋でぼんやりしていたらホテル提供の夕飯が届き、食べ終わってまたぼんやりしていたら、なんと夜の8時頃に電話がかかってきて「ネガティブです。これからお部屋の鍵をお届けしますね」と。結果が判明するのは深夜か翌朝と聞いていたので、これはうれしい誤算でした。おかげで早速夜のバンコクを散歩することができました。

タイ出国〜日本入国時の手続き

帰国便に乗るまでの流れを把握しておこう

2022年4月現在、タイから日本へ入国する場合、承認済みの新型コロナワクチンを3回接種済みなら、入国後の自宅待機期間はなく、空港から公共交通機関を利用しての移動も可能です。この緩和でタイ行きを決心した方や、一時帰国を決めたタイ在住者も多いのではないでしょうか。

日本行きの便にチェックインする際は、パスポートと航空券以外に、下記の書類が必要になりますので、手元に用意しておきましょう。
1)RT-PCR検査の陰性証明書
出発の72時間前以内に所定の方法で検査を受け、陰性を証明する必要があります。証明書は日本の厚生労働省指定の書式でなければ不可なので注意しましょう。バンコクにある日本人利用が多い病院ならたいてい用意されています。どんなに立派で信頼できる病院が陰性を証明しても、書式が厚労省指定のものでないと受理されません。

□厚生労働省指定の陰性証明書の書面(タイ語版)
・URL: https://www.mhlw.go.jp/content/000909639.pdf

2)質問表と誓約書(ウェブ上の事前登録で取得したQRコードでも可)
バンコクでの搭乗手続き時に用紙をもらえますが、厚労省のウェブサイトからもダウンロードできるので、日本を出発する前に用意しておけば安心です。ウェブ上での事前登録もおすすめです。

□厚生労働省ウェブサイトの質問票
・URL: https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/
□厚生労働省ウェブサイトの誓約書
・URL: https://www.mhlw.go.jp/content/000922228.pdf

3)ワクチン接種証明書(英文併記。日本の自治体発行のものは有効。コピー可)
提示するだけなのにスキャンしたデータは不可で、現物が必要です。

出発の3時間前には空港に到着しておくと安心

日本入国前に健康居所確認アプリ「MySOS」と接触確認アプリ「COCOA」をスマホにインストールし、「MySOS」の指示に従って質問表、誓約書、ワクチン接種証明書、RT-PCR検査の陰性証明書を登録すると、入国時に空港で行われる検疫手続きが一部簡素化される「ファストトラック」が利用できるので、搭乗便の出発予定時刻より16時間以上前までに申請しておきましょう。質問表と誓約書はアプリ上で回答でき、ワクチン接種証明書は事前に用意しておいた画像データをアップロード、陰性証明書はスマホのカメラで撮影したデータのアップロードで登録できました。登録が完了するとMySOSの赤い画面が緑色になります。これで帰国の準備は整いました。

日本行き便のチェックインには長い列ができていました。ちょうどソンクラーン(タイ正月)の長いお休みが始まる直前で、帰国時の隔離廃止などを受け久しぶりに帰国される在住日本人の方も多かったのでしょう。書類の確認などで時間がかかるため、なかなか列が進みません。念の為早めに空港について正解でした。順番さえ来れば、必要書類とMySOSの緑画面を提示して、チェックイン自体はすぐ終了。セキュリティチェックや出国審査もすぐ通過。無事機上の人となりました。

日本に到着すると、やたらに長い動線に従って空港内を延々歩かされ、最初のチェックポイントでMySOSの画面を確認されます。緑の人はそのまま通過、緑になっていない人は、列から外れて密を作り、必要な作業(質問への回答など)をその場でさせられていました。その後いくつも現れるチェックポイントでは、「それが済んでるからこの画面緑なんですけど」と訴えたくなるような項目や書類をいくつも確認されてちっとも「ファスト」ではありません。その後やっと抗原検査の検体(唾液)採取。検体番号をもらい、椅子がずらりと並んだ普段は出発ロビーとして使われているエリアで結果の発表を待ちます。

まさかの陽性判定後、隔離施設へ

思いもよらなかった検査結果に悲しい気持ちとなる

結果が判明した人の番号が、大きなモニターに次々と表示されます。しかしいつまでたっても自分の番号は現れません。やがて「☓☓番(筆者の番号)の方、お伝えしたいことがありますので、カウンターまでおいでください」と放送が。「お伝えしたいこと」? そんなもんアレに決まってるじゃないですか……! 立ち上がると周囲の人の視線が突き刺さります。カウンターに出向くと、案の定“陽性判定”が出たとの無慈悲な知らせをいただきました。ここでお待ち下さいと少し離れた場所に置かれた椅子に座らされ、待っていると「検疫」と書かれたビブスを着用した係員が登場し、空港内にある検疫施設へ案内されました。ここでしばらく待ってから、隔離施設へ移動することになります。

空港内の隔離部屋で隔離施設への移動まで待機

朝の到着便が一段落するぐらいの時間まで待たされ、どうやらその日午前の陽性者が揃ったところで隔離施設となっている都内の某ホテルへ移動。まさかの隔離生活が始まりました。到着当日は全くの無症状で陽性も半信半疑、しかし隔離2〜3日目に熱が37℃台まで上がり軽い咳の症状も出たので、感染は事実でした。空港で見逃されていたらその日の晩から外食に出かけたりして大変なことになっていたわけで、検疫の重要さを実感しました。その後症状は収まり、入所から7日目に検査を受けて陽性、8日目の再検査では陰性で少し喜び、9日目の再々検査でまた陽性が出てがっかりしましたが、すでに症状がなかったためか、その時点で3日後の退所を告げられました。その後も体調に異常はなく、12日目に無事退所となりました。

タイ出発前のPCR検査では陰性だったので、感染したとすればその検査以降ということになるのでしょうか。検査を受けた日の夜にヤオワラート(中華街)でフカヒレを食べ、その際付け合せのモヤシとパクチーを洗っていない素手でちぎったことぐらいしか思い当たる節がありませんし、だとしたら痛恨の極みです。

隔離期間中は毎日朝昼晩の3回部屋前に届けられるお弁当を食べ、朝と午後の2回体温と血中酸素飽和度を測定してチャットアプリで報告する以外、することはありません。ラップトップを持参していたため、最低限の仕事はできました。衣類は夏物の半袖襟付きシャツしか持っていなかったので、寝間着としてネット通販でスウェットシャツを購入しました(差し入れや通販の受け取りは可能。しかし隔離中に名古屋在住の母と妹が東京へ遊びに来て、筆者が隔離されていたホテルの近くまで来ておきながら、差し入れはなかった……というのは余談です)。

日本帰国時の検査で陽性だったのは不幸中の幸いでした。もしタイ出発前の感染発覚なら現地での隔離となり、帰国便の変更など面倒なことになったはずです。機内での濃厚接触者の定義が、3月までの「感染者の座席列と前後2列、計5列の乗客」から「同行家族」に範囲縮小されていたのも、周囲への迷惑度合いを下げる意味では気分的に助かりました。海外への行き来が比較的自由になってきたとは言うものの、まだまだリスクがあることを我が身をもって痛感することとなった、タイの旅でした。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

地球の歩き方 ガイドブック D17 タイ 2020年~2021年版

大都会バンコク、世界遺産スコータイ、古都チェンマイ、人気リゾート・プーケット……。初心者からリピーターまで、タイでかなえたい夢が、全部実現できるパーフェクトガイド。巻頭では大好評の「したいこと ベスト10」やグルメ特集に加え、「色で旅するタイ寺院」も大特集。色彩豊かなタイの旅に彩りを添えます。

■地球の歩き方 ガイドブック D17 タイ 2020年~2021年版
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080135100

※当記事は、2022年4月27日現在のものです

取材協力:タイ国政府観光庁
TEXT: 『地球の歩き方ガイドブック タイ』編集担当 水野 純   
PHOTO: 水野純、iStock

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年4月27日現在、国によってはいまだ観光目的の渡航が難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。

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地球の歩き方 ガイドブック D17 タイ 2020年~2021年版

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地球の歩き方編集室
定価:1,870円(税込)
発行年月: 2020年02月
判型/造本:A5変並製
頁数:562
ISBN:978-4-05-801351-9

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