夏空に映える北海道のブルースポット!

公開日 : 2022年07月11日
最終更新 :
立ち枯れたカラマツが印象的な美瑛の青い池
立ち枯れたカラマツが印象的な美瑛の青い池

北海道の夏の旅におすすめの湖や池のブルースポット。美瑛ブルーで知られる青い池をはじめ、積丹ブルー、摩周ブルーなど、さまざまなブルーが目と心を癒やしてくれます。夏の日差しにより青く輝く水と、周囲をとりまく大自然を満喫しましょう!

神威岬の鮮やかな“積丹ブルー”

神威岬の鮮やかな“積丹ブルー”
神威岬。先端まで遊歩道を歩いて片道約20分

小樽から西へ、海岸沿いの道は日本海に着き出す積丹半島へと続いています。積丹半島は全長約30㎞あり、入り組んだ海岸と奇岩、青い海が印象的。白岩海岸にあるえびす岩と大黒岩は、まさに自然が作り出したアートです。島武意海岸ではコバルトブルーの海と岩の美しい景観が広がります。
半島の先端に位置する神威岬は、駐車場から尾根沿いに片道約770mの「チャレンカの小径」を歩いて行きます。両側に“積丹ブルー”と賞される透き通った海が広がり、夏はハマナスやエゾカンゾウの花々が海の青をより鮮やかに引き立てます。先端まで行くと、海から突き出す神威岩の絶景が!
積丹のもうひとつの楽しみがウニ。漁期の6~8月は、取れたて新鮮なウニたっぷりのウニ丼が味わえます。

南国の海を思わせる“積丹ブルー”
南国の海を思わせる“積丹ブルー”

■神威岬(かむいみさき)
・住所: 積丹町大字神岬町
・営業: 通行8:00~19:00(季節・天候により変動。冬季閉鎖あり)
・交通: JR余市駅から車で約1時間
・URL:  www.kanko-shakotan.jp

青い池の幻想的な“美瑛ブルー”

青い池の幻想的な“美瑛ブルー”
太陽が高い位置にある時間帯が最も鮮やかな色合い

美瑛を代表する観光スポットでもある「白金 青い池」は、十勝岳の火砕流を防ぐために造られた堰堤に水が溜まってできたもの。水に含まれる成分が太陽に反射し、青い色に見えるのだそう。特に夏の晴れた日には、目の覚めるような鮮やかな青に輝きます。
池に並ぶ立ち枯れたカラマツも、絵画のような風景に欠かせない存在。また森の奥には噴煙を上げる十勝岳が望めます。
池に沿って遊歩道が整備されているので、散策しながら風景を楽しみましょう。終点からは青い池の水源となっている美瑛川が望めます。

湖畔を歩きながら“美瑛ブルー”の世界を満喫
湖畔を歩きながら“美瑛ブルー”の世界を満喫

池の入口にある青い池売店では、青い池ソフトや、青いうさぎまんなど、青い池にちなんだフードやグッズがあるのでのぞいてみては。

■白金 青い池
・住所: 美瑛町白金
・TEL: 0166-94-3355 (道の駅びえい「白金ビルケ」)
・営業: 見学自由(青い池売店は4月下旬~10月下旬の9:00~17:00、期間中無休)
・交通: JR美瑛駅から車で約20分。または白金温泉行きバスで約20分、白金青い池入口下車
・URL: www.biei-hokkaido.jp/ja/sightseeing/shirogane-blue-pond/

空を映す鏡のような“摩周ブルー”

空を映す鏡のような“摩周ブルー”
摩周第三展望台からの吸い込まれそうな"摩周ブルー"

“摩周ブルー”と呼ばれる深い藍色の水をたたえる摩周湖は、約7000年前の大噴火によって誕生したカルデラ湖。摩周湖はアイヌ語で「キンタン・カムイ・トー(山の神の湖)」、周囲を取り巻くカルデラ壁の最高峰、摩周岳は「カムイヌプリ(神の山)」と呼ばれ、古くから神聖な場所としてあがめられてきました。
湖の周囲は約20kmあり、水深は最深212m、平均で146m。流れ込む川、流れ出す川もないことから透明度が非常に高く、かつて41.6mの世界最高の透明度を記録したこともあります。
カルデラ壁の西側に摩周第一・第三のふたつの展望台があり、神秘的な摩周湖全体を見渡せます。中央にちょこんと浮かぶ島は、アイヌ語で「神となった老婆」を意味するカムイッシュ島。小さく見えますが水中部分を含めると約240mの高さがあり、水面にでている約30mは頂上のわずかな部分なのだそう。

摩周第一展望台から。右に摩周岳、遠くに斜里岳が望める
摩周第一展望台から。右に摩周岳、遠くに斜里岳が望める

2022年7月30日には第一展望台のレストハウスが「摩周湖カムイテラス」としてリニューアルオープン。ゆったりとした屋上テラスから摩周湖が大パノラマで眺められます。早朝の雲海、満天の星もイチオシの絶景です。

■摩周第一展望台「摩周湖カムイテラス」
・住所: 弟子屈町弟子屈原野
・TEL: 015-482-1530
・営業: テラスは見学自由、屋内施設は8:30~17:00(駐車場500円、硫黄山と共通)
・交通: JR摩周駅から車で約20分

透明度の高い “支笏湖ブルー”

透明度の高い “支笏湖ブルー”
恵庭岳、樽前山などの山々に囲まれた支笏湖

支笏湖は支笏火山によって 形成されたカルデラ湖。周囲約40km、最大深度は約360mととても深く、平均でも約265 mの深さがあります。そのため、冬でも凍らない日本最北の不凍湖です。日本屈指の透明度を誇り、神秘的な青さは“支笏湖ブルー”と呼ばれています。
支笏湖遊覧船やベダルボート、カヤックなどで支笏湖ブルーを堪能でき、浅瀬では透き通った湖の底に横たわる木や、柱状節理の地形を見られます。
東岸に飲食店などがあり、アイヌ語でチップと呼ばれるヒメマスを味わうことも。ヒメマスは海に下りずに湖で一生を過ごす陸封型の紅鮭。きれいなオレンジ色をしていて、鮭科の中でも特においしいと評判です。6~8月の漁期なら、お刺身で味わうこともできますよ。

■支笏湖
・住所: 千歳市支笏湖温泉
・TEL: 0123-25-2404(支笏湖ビジターセンター)
・営業: 見学自由
・交通: バス停支笏湖から徒歩3分
・URL: www.welcome-to-chitose.jp/attractive/shikotsu.html

森に囲まれた神秘的な「神の子池」

森に囲まれた神秘的な「神の子池」
水深は5mほど。水中を泳ぐオショロコマも見える

神の子池は、阿寒摩周国立公園内の森の中にある小さな池。アイヌ語で「カムイトー(神の湖)」と呼ばれています。湖の底から1日約1万2000トンもの水が湧き出しているそうで、水温が低いため水中の木が腐らず、ガラスに封じ込められているようにも見えます。森の中に現れるコバルトブルーの池は、神秘的な雰囲気をまとっています。
この美しい水の水源は摩周湖。摩周湖は流れ出す川がなく、湖内からしみ出した水が長い年月をかけて伏流水となり湧き出しているのです。
池の周囲に遊歩道が整備され、美しい水と森の自然にふれることができます。

■神の子池
・住所: 清里町字清泉
・営業: 見学自由
・交通: JR清里町駅から車で約30分
・URL: www.kiyosatokankou.com/kaminokoike.html

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※当記事は、2022年7月11日現在のものです

PHOTO &TEXT: 『地球の歩き方 J05 北海道』編集担当 グルーポ ピコ 今福直子  
PHOTO: グルーポ ピコ 武居台三

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筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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