2022年はどんな旅がしたいですか?ブッキング・ドットコム「旅行トレンド予想2022」

公開日 : 2021年12月20日
最終更新 :

宿泊予約サイトBooking.comの「ブッキング・ドットコム・ジャパン」(日本法人)は、調査対象が過去最多の31の国と地域にわたる、2万4000人を超える旅行者を対象とした「2022年の旅行に関する調査」を実施しました。その調査結果を、過去25年間における独自のデータと知見とあわせて考察し、2022年の7つの旅行トレンド予測を発表しています。さっそくみていきましょう!

1. セルフケアとしての旅行

1. セルフケアとしての旅行

日本の旅行者の74%が、「旅はどんな休息やリラクゼーションよりも幸福(ウェルネス)に繋がる」と回答していることから、毎日の運動や瞑想よりも、旅に出かけることは2022年における最大のセルフケアになると予想します。「旅に出かけられなくなるまで、旅がいかに自分の幸せにとって重要であるかに気づかなかった」と回答した日本の旅行者は半数以上(61%)にも上り、また83%は「旅の計画が立ててあると、自身の幸福にいい影響をもたらす」と回答しています。
旅が幸福に影響を与える理由を調査したところ、日本の旅行者の31%は、「自分が慣れ親しんだ環境とは違う場所に行くことで気持ちをリセットできる」と回答。また、新しい料理を味わうことや、新しい言語を聞くことでリフレッシュした気分になれるという旅行者も多くいます。2022年は変化のない日々から抜け出し、普段の生活とは異なる体験をする旅へ期待を寄せる旅行者が多いと考えられます。

2. 旅先では「仕事ゼロ」であることがポイントに

2. 旅先では「仕事ゼロ」であることがポイントに

新型コロナウイルス感染症の影響で、世界的にリモートワークという新しい働き方が普及。同時に、自宅での仕事とプライベートの時間の境界線が明確でないことが問題視されるようになりました。その境目について、日本の旅行者の70%が「2022年には休暇の時間は一切仕事をしない時間にしたい」と回答したことから、2022年は健全なワークライフバランスを実現するため、休暇の過ごし方を見直す人が増えることがうかがえます。

3. 初めての旅に行くような感覚を楽しむ傾向に

3. 初めての旅に行くような感覚を楽しむ傾向に

初めて飛行機に乗った時や、ホテルにチェックインした時の気持ちを思い出すと、多くの人は心が躍るでしょう。2022年にはこれまで面倒に思えた旅支度でさえも楽しめる旅行者が多いと予想。日本の旅行者の4人に1人(24%)は「旅に行く前のワクワク感が特に楽しみである」と回答しているように、あまりにも長い間旅に出かけていなかったことで、人々は旅路を急ぐのではなく、高速のサービスエリアに寄り道をしてみたり、行き先を決めずに町を散策し気になるお店に入ってみたりと、旅のすべての瞬間を楽しむようになるでしょう。

4. 旅先でのコミュニティへの配慮

4. 旅先でのコミュニティへの配慮

新型コロナウイルス感染症によってさまざまな国に訪れることが難しくなり、人々は身近な場所で最大限に楽しむ生活を過ごしてきました。日本の旅行者の46%が「旅行者の行動が旅先の現地コミュニティにとって有益であることが重要だ」と回答したことから、旅先やそこで暮らす人々に対して、いい影響をもたらすように努めたいという旅行者が増加していることがうかがえます。
また、日本の旅行者の41%は、「観光客の増加が現地のコミュニティへいい影響となる旅先をおすすめするアプリやウェブサイトを求めている」と回答。さらに、2021年の「サステナブル・トラベル」に関する調査結果によると、日本の旅行者の54%は「旅行中に使ったお金が現地のコミュニティに還元される」ことを望んでいることから、地域の文化や経済の持続可能性に貢献する意識の高まりが明らかになりました。

5. 旅先での新しい出会いへの期待の高まり

5. 旅先での新しい出会いへの期待の高まり

2021年は、多くの人がどこに行くわけでもなく家族や同居人と長い時間を過ごしました。それとは反対に、2022年には旅に出かけ見知らぬ場所で新たな人と出会う機会が増えると予想します。日本の旅行者の約半数(46%)が「旅行中に新しい人と出会いたい」と回答したことから、旅が交友関係を広げるためのひとつの手段になることがうかがえます。
また、日本の旅行者の38%は「次回の旅では旅先でのロマンスを期待している」と回答。これまでの1年半の間に新しい人となかなか出会えなかったことから、2022年には旅先でマッチングアプリを利用し、新たな恋を探すことにワクワクする旅行者も多いのではないでしょうか。

6. 計画なしに旅先での滞在を楽しむ傾向に

6. 計画なしに旅先での滞在を楽しむ傾向に

日本の旅行者の73%は「やることをたくさん詰め込み、綿密に計画した旅よりも、そのときの流れで旅を楽しみたい」と回答していることから、2022年には、旅行者は何事も「やってみよう!」と楽しむ旅になると予想されます。一緒に旅に行く相手に対しても、物事について積極的に受け入れることができる人を好むようで、日本の旅行者の32%は、「流れにまかせて動くことが好きな人と一緒に旅行したい」と回答しました。

7. 旅行業界におけるテクノロジーの利用増加

7. 旅行業界におけるテクノロジーの利用増加

悪天候によるフライトのキャンセルなど、旅には予測不可能な出来事がつきものです。新型コロナウイルス感染症の影響で、人々の生活は大幅に変化しており、ニューノーマルな生活を支えているのはテクノロジーの進化であることに間違いありません。今後の旅においても、例えば直前の予約内容の変更について、違う言語を話す宿泊施設のオーナーやレンタカー会社との交渉を手助けするAIの翻訳サービスをはじめ、飛行機の遅延により宿への到着が遅れることをオーナーに自動的に通知する機械学習翻訳機など、テクノロジーは精度と状況を先読みする機能を高めながら、旅行体験をよりスムーズなものとしてサポートしていきます。

本調査でも多くの旅行者が旅のあらゆる場面での意思決定に役立つ予測関連のテクノロジーの開発を期待していることがわかりました。日本の旅行者の63%は「テクノロジーは旅にまつわる心配の緩和に役立つ」と回答し、また67%が「安全に旅行ができる国を数ヵ月前から予測できる革新的なサービスに関心がある」と回答しました。さらに56%が「居住国と旅行先の現在の新型コロナウイルス感染症の規制に基づき、現在訪れることが可能な旅先を自動的に提案するテクノロジーに興味がある」と回答しています。
その一方で、ニューノーマルな時代の旅を楽しむためにはテクノロジーだけでなく、無料での予約のキャンセルや予約変更などが旅行者にとって重要な条件であることが判明しました。

本調査の詳しい内容や、それぞれの旅行トレンドにあった情報は、ブッキング・ドットコムの「旅行トレンド予想2022」ページでチェックしてみましょう。

「旅行トレンド予想2022」
・URL: https://www.booking.com/c/trends/travelpredictions2022.html
※本調査の対象国や実施時期などについては上記URLをご確認ください

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

『地球の歩き方 旅の図鑑 W04 世界246の首都と主要都市 199の首都と47の主要都市を旅の雑学とともに解説』では、世界199の首都と47の主要都市を徹底解説。人口や面積、見どころといった基本情報から、世界一長い首都名の意味や、あの大都市の成り立ちなど、楽しみながら手軽に世界を学べる一冊です。明日誰かに話したくなる「地球の歩き方」らしい旅の雑学も満載!

■地球の歩き方 旅の図鑑 W04 世界246の首都と主要都市 199の首都と47の主要都市を旅の雑学とともに解説
・URL: https://hon.gakken.jp/book/2080159200

≫≫≫(関連記事)「世界の都市をいろんな角度から見てみると、これまで知らなかった新たな一面が見えてくる!」の記事はこちら

※当記事は、2021年12月17日現在のものです

筆者

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