【アメリカ 旅の最新事情】アメリカに行きたい人必見! 出入国&現地の状況を最新レポート!

公開日 : 2022年09月29日
最終更新 :
ニューヨークにある「自由の女神像」も内部見学を再開
ニューヨークにある「自由の女神像」も内部見学を再開

アメリカは「ニューノーマル=新しい日常」で過ごす生活様式が一般的。観光もビジネスも受け入れており、街は以前の賑わいを取り戻しています。日本・アメリカとも入国制限が緩和され、やっと旅行が現実的に。そこで、現在の出入国や現地の最新情報をお届けします。

マスク着用義務なし、withコロナのニューノーマル時代へ

マスク着用義務なし、withコロナのニューノーマル時代へ
2022年の夏は全米各地が多くの観光客で賑わいました

アメリカ国内の新型コロナウイルス感染状況は、2022年1月の新規感染者数1日9万人をピークにその後減少傾向に。2022年9月5日前後1週間においては1日1万人前後となっています。新規感染者数が多いのは1位がカリフォルニア州、以降、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州と続きます。

以前は、行動制限をはじめ、レストランや劇場などでワクチン接種証明書の提示やマスクの着用義務などがありましたが、現在は各施設の判断に委ねられることになっています。2022年9月現在、地下鉄、鉄道、バス、タクシー、配車サービスなどの公共交通機関でも、マスクの着用義務はなくなりました。ただし、飛行機内、空港や駅などではマスクの着用義務や奨励あり。また、密になるような小さな劇場などではワクチン接種証明書の提示とマスクの着用義務があるので、予定があるなら事前に調べておきましょう。ワクチン接種証明書は日本で取得したもので大丈夫です。

渡航の準備からアメリカ入国まで

渡航の準備からアメリカ入国まで
有効なワクチン接種証明書があればアメリカ渡航は可能

以下では、90日以内の観光や出張などを目的として渡航する人を対象にご説明します。

2022年6月より、出発前のPCR検査・陰性証明書の提示は不要になりました。アメリカ入国には以下の書類や手続きが必要になります。

①ワクチン接種証明書
19歳以上は「ワクチンの接種証明書」が必要です。18歳以下はアメリカ到着後の3〜5日の自主隔離や自主検査を行うことに関する宣誓書に記入します。

こちらを国際線チェックイン時に提示するか、事前に航空会社のアプリに登録します。接種証明書は接種券を発行した自治体に問い合わせを。デジタルと紙の2種類ありますが、紙の場合は日程に余裕を持って申請しましょう。万が一のために両方取得しておくのもおすすめです。

ファイザーやモデルナなど、2回接種が必要なワクチンは2回目接種の2週間後、2種類を混合した場合は、2回目接種から17日後に有効となります。3回目以降の追加接種(ブースター)は不要です。

②宣誓書(Attestation)
ワクチン接種者であること、または接種していない正当な理由があることをアメリカ政府に宣誓する書類が必要です。
こちらは国際線チェックイン時に紙で提出します。事前にダウンロード、プリントアウトして記入しておくか、チェックインカウンターで記入しましょう。
URL: www.cdc.gov/quarantine/order-safe-travel.html

③ESTAまたは有効なビザ
アメリカへ入国するには、ビザ免除プログラム、ESTA(エスタ)の渡航認証を取得しなければなりません。
申請はウエブサイトから。1度認証を受けると2年間有効で、登録料は$21。審査に一定の時間がかかるので、出発の3日前までに申請をすませておきましょう。
URL: https://esta.cbp.dhs.gov/

④海外旅行傷害保険
アメリカ入国に必ず必要ではありませんが、現地でコロナ陽性となった場合、病院で診てもらったり帰国日の変更をしなければいけません。そのためにも加入しておきたいものです。

上記のものがあれば、あとはコロナ前と同じ。アメリカの入国審査では、コロナに関する提出物や審査はなく、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示も行われません。また、入国後の隔離は不要で、公共交通機関の利用も可能です。

日本入国の帰国前検査が条件付き免除に

2022年9月7月から日本入国の帰国前検査が条件付き免除に
コロナ禍にオープンしたニューヨークで話題の展望台、サミット

厚生労働省が決める、水際対策強化に関わる措置の区分「赤」「黄」「青」の3つのうち、アメリカは現在「青色」です。日本へ再入国する場合、入国時検査は不要で、入国後の隔離も求められません。
必要になるのが、アメリカ出国前72時間以内の「陰性証明書」の提出。ただし、2022年9月7日午前0時(日本時間)より、「有効なワクチン証明(3回以上の接種)」を保持していればこちらも不要になりました。
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

また忘れてはいけないのが、検疫手続き事前登録アプリの「My SOS(ファストトラック)」。こちらをスマホにダウンロード後登録しておくと、日本入国の手続きが簡略化できます。
登録の際に「ワクチン接種証明書(3回以上)」または「出国前72時間以内の陰性証明書」のいずれかをアップロード。審査完了になると順次画面が緑色か青色になります。
帰国後、日本の空港ではその画面を見せるだけ。空港からは公共交通機関を使って移動できますし、自宅待機・自主隔離もありません。

●ファストトラックについて(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/fasttrack/
※2022年7月8日から MySOSのウェブ版も利用できるようになりました。

●出国前72時間以内の検査証明書提出の見直しについて(外務省ホームページ)
URL: https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page4_005130.html

●PCR陰性証明書について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html

●日本入国時の検疫措置について(厚生労働省ホームページ)
URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html

[2023年3月追記]
MySOSの取り扱いは、2023年1月13日をもって終了しました。日本入国のための検疫手続き(ファストトラック)は「Visit Japan Web」をご利用ください。
・URL: https://www.hco.mhlw.go.jp/

治安には注意が必要、十分気をつけて安全・安心な旅を

治安には注意が必要、十分気をつけて安全・安心な旅を
話題のスポットも訪れたい。ニューヨークのリトルアイランド

アメリカ旅行へのハードルが下がってきているものの、残念ながらコロナの影響で犯罪率も高くなり、全体的に治安がよいとは言えません。
街歩きをするときは「ひと気のない場所」には注意を。コロナ禍で休業・閉店した空き店舗やコンドミニアム建設のプロジェクトがあり死角も多いので、とくに夜間は気をつけたいものです。移動にはタクシーや配車サービスなどを利用したり、むやみに脇道などを歩かないようにしましょう。
URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_221.html#ad-image-0

とはいえ、アメリカはコロナ禍を乗り越え、大きく前進しています。
まだ少し面倒な準備もありますが、制限も緩和されているので、そろそろ旅行のプランを立てたいところです。現地の最新状況をチェックして、無理のないスケジュールで楽しみましょう。

旅のバイブル「地球の歩き方」ガイドブック

2022年8月に発行になったばかりの『地球の歩き方ニューヨーク編』では最新情報を徹底追跡!マンハッタンからブルックリン、その他郊外エリアまでニューヨークの見どころやお楽しみ、美食、エンタメをまるごとカバー。はじめましての旅でも、ただいまの旅でも、必ず役立つ圧倒的情報量!

※当記事は、2022年9月29日現在のものです

TEXT: 『地球の歩き方ガイドブックB06 ニューヨーク マンハッタン&ブルックリン』編集担当 中西奈緒子   
PHOTO: 中西奈緒子、SUMMIT One Vanderbilt、iSTOCK

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

地球の歩き方書籍編集部

1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。

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