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世界の珍獣に出合えるスポット12選(後編)。かわいい小動物から巨大な海の生き物まで

2020年04月29日

絶滅危惧種のマナティ。中米のベリーズなどで出合える ©iStock

世界には動物を見られる場所がたくさんありますが、その地域でしか見られないレアな“珍獣”に出合えるのも旅の醍醐味です。自然の宝庫マダガスカルから南米の熱帯雨林アマゾンまで、12のスポット別にご紹介します。 後編は、中南米とオーストラリアの6スポットの8種類の希少動物です。

マヌー国立公園/Manu National Park(ペルー)

鮮やかなコンゴウインコの群れも見られる ©iStock

ペルー最大の国立公園で、総面積のおよそ半分がアマゾン河支流のマヌー川流域のジャングルに覆われています。熱帯雨林のジャングルから標高4000m以上の山地まで、さまざまな地形からなっています。そのため、約850種の鳥類や200種の哺乳類など、園内に暮らす生物は実に多様性に飛んでいます。マチュピチュヘの拠点でもあるクスコから4泊5日程度のツアーで訪れるのが一般的です。

●エンペラータマリン/Emperor Tamarin
ペルーとボリビアの一部にしか生息しない希少なサル。10cm近くもある立派なヒゲを持つことからエンペラー(皇帝)の名がつきました。体長は25cm程度で、体重は500gにも満たないほど。木の上で生活し、果物や小動物を食べます。個体数は減少しており絶滅危惧種に指定されています。

白いヒゲは大人にだけ見られる ©iStock

パンタナール/Pantanal(ブラジル)

雨季にはパンタナールの80%以上が水没する ©iStock

総面積約15万平方キロメートルの世界最大級の熱帯湿地であるパンタナールは、南米大陸のほぼ中央に位置しています。乾季には乾燥した大草原、雨季には水が氾濫する大湿原と、季節により風景がまったく変わります。湿原には約450種類の鳥類と約130種類の哺乳類が生息し、ツアーで簡単に姿を見ることができます。滞在型のロッジが点在しており、ジープや船を利用してのサファリのほか乗馬ツアーなども楽しめます。

●オオアリクイ/Giant Anteater
南米大陸の草原や沼地に生息するオオアリクイは、パンタナールで出合える動物のひとつ。草地を歩いてアリの巣を探し、前足で壊してから60cm以上もあるという舌を伸ばしてアリを食べます。体長1.5mほどと巨大ですが、体重は30kg程度しかありません。実は、正面から見たオオアリクイは薄くてペラペラに見えるんです。

地面のアリの巣を探すため、体高が低い ©iStock

●カピバラ/Capybara
日本の動物園でも大人気のカピバラは、南米大陸の水辺に生息する動物。世界最大の齧歯類で、体重が60kgを超す個体もいます。タワシのような硬い毛で覆われており、水に濡れてもすぐに乾くようになっています。パンタナールでは決して珍しい動物ではなく、サファリに参加すればほぼ100%見られます。

温厚な性格で人になつく ©iStock

キー・カーカー島/Caye Caulker(ベリーズ)

近年は観光地化が進み、ホテルやレストランが多く立ち並んでいる ©iStock

中米にあるベリーズのキー・カーカー島は、カリブ海に浮かぶ小さな島。周囲の海は世界遺産にも登録されているサンゴ保護区、ベリーズ・バリア・リーフで、国内有数のリゾート地となっています。さまざまなマリンアクティビティを楽しめますが、話題なのが野生のマナティと泳ぐことができるシュノーケリングです。

●マナティ/Manatee
キー・カーカー島周辺にはマナティの最大種であるアメリカマナティが生息しており、体長は4m近くにまで成長する個体もいるのだとか。巨大な体に似合わず、おもに海草などを食べる草食動物で、ジュゴンと共にカイギュウ(海牛)と呼ばれます。単独もしくは家族単位の小さな群れで生活しています。

人なつっこく寄ってくることも ©iStock

バルデス半島/Península Valdés(アルゼンチン)

土には塩分が多く植物はまばらだが、海岸には多様な海の生き物が生息する  ©iStock

アルゼンチン中部の大西洋に突き出たバルデス半島では、ペンギンからアザラシなどの海獣類までたくさんの海の生き物に出合えます。ホエールとシャチのウオッチングが人気ですが、ここならではの動物といえばゾウアザラシ。プエルト・マドリンなど拠点となる町からウオッチング・ツアーが出ており、2泊3日あれば存分に楽しめます。

●ゾウアザラシ/Elephant Seal
アザラシ科の中で最大のミナミゾウアザラシが生息しており、オスの体長は7m以上にもなります。
繁殖期には40~50頭ものメスを集めたハーレムを形成し、より多くのメスを得るためオス同士の血なまぐさい戦いが繰り広げられます。9月上旬には生まれたばかりの赤ちゃんが見られることも。

ゾウのように膨らんだ鼻からこの名がつけられた ©iStock

タスマニア島/Tasmania(オーストラリア)

起伏に富んだ地形で、原生林などの自然も残っている ©iStock

オーストラリア大陸の南東部に浮かぶ、北海道よりやや狭い面積のタスマニア島。島の約4割が国立公園や自然保護区となっており、オーストラリアならではの有袋類(ゆうているい)が多く生息しています。固有種でもあるタスマニアデビルは、野生の姿を見ることは難しくなっていますが、保護パークで飼育されています。

●タスマニアデビル/Tasmanian Devil
大陸では絶滅したタスマニアデビルは、現在この島の周辺でのみ生息しています。デビルという名のわりにかわいらしい顔立ちをしていますが、死んだ動物の肉を大量に食べ、骨をも噛み砕いてしまうほど強い顎を持っています。近年では伝染性のがんが流行しており、絶滅の危機に瀕しています。

胸元に白い線が入っている ©iStock

ロットネスト島/Rottnest Island(オーストラリア)

穏やかな海ではマリンスポーツが楽しめる ©iStock

西オーストラリア州の州都であるパースの沖合に位置するロットネスト島。島内に60以上のビーチがあるリゾートアイランドで、夏にはたくさんの観光客でにぎわいます。観光客たちのお目当は、「世界一幸せな動物」と呼ばれるクオッカ。最近ではこのクオッカとのセルフィーをSNSにアップするのが大流行しています。島へは、パースからわずか1時間ほど。日帰りでも気軽に訪れることができます。

●クオッカ/Quokka
口角が上がった顔が笑っているように見えることから「世界一幸せな動物」と呼ばれます。正式にはクオッカワラビーといい、カンガルーと同じ有袋類。お腹の袋で子育てをし、3~8月の秋には子供連れの姿を見ることができます。ニアウリの木の葉などを食べる草食動物で、しっぽに脂肪を蓄えて冬を越します。

笑ったような表情で近づいてくる ©iStock

まとめ

タスマニアデビルも絶滅の危機に瀕している ©iStock

世界の珍しい動物は、ほとんどが絶滅危惧種でもあります。この記事が動物に思いをはせ、自然を守る意識を持つひとつのきっかけになれば幸いです。

TEXT:グルーポ・ピコ
Photo:iStock

※当記事は、2020年4月24日現在のものです。

世界の珍獣に出合えるスポット12選(前編)はこちら


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