【エストニア・タリン 旅の最新事情】 世界遺産「旧市街」と交通状況の様子を在住者がレポート

公開日 : 2021年10月14日
最終更新 :
筆者 : Chisato
秋が深まっていくエストニアの森にて
秋が深まっていくエストニアの森にて

Tere!(エストニア語で「こんにちは」の意)日本の皆さま、いかがお過ごしでしょうか?コロナ禍においても「海外に行きたい!」という気持ちに変わりはありませんでしょうか?私はそのまま……いえ、むしろ気持ちは強まる一方の今日この頃です。さて、今回は先月に引き続き、エストニアの首都タリンにある世界遺産「旧市街」の様子と、観光の足となるバス、トラム、電車、タクシーの現在の状況についてお伝えしたいと思います。

エストニアの様子はどうなっている?

エストニアの様子はどうなっている?
公園でのイベントに集まる人々

先月(2021年9月)、エストニアの様子について、ニュース&レポートの記事を書いたところ、大勢の観光客が訪れている写真に日本から反響がありました(読んでくださった方、どうもありがとうございます)。

エストニア在住者の私にとって当たり前の日々がまさか日本の皆さまに驚きを与えることになるとは、私のほうこそびっくりいたしました!そしてエストニアの今をお伝えする重要性を強く感じた次第です。今回もどうぞ最後までよろしくお付き合いください。

▼前回のレポートはこちらから
https://news.arukikata.co.jp/column/travel-info/Europe/Estonia/TALLINN/269_311896_1631069434.html?w=269

今のエストニアって?

今のエストニアって?
世界遺産「旧市街」にあるKanuti公園

現在(2021年10月)のエストニアは、残念ながら新規感染者が増えている状況です。日本からの観光目的の渡航は、9月22日から不可能になってしまいました。

エストニア国内はどんな厳しい制約が設けられたのかというと、感染予防対策に特に変化はなく、これまで通りマスク・消毒液・ワクチンが「三種の神器」となっています。徹底に尽きるということなのかなとニュースを観ながら感じております。

海外からの観光客は、これまた変わりなく、観光エリアには多くの方が訪れています。レストランや劇場もありがたいことに変わりなくオープンしています。特にオペラ座は盛況で、私はチケットを買えないくらいでした(涙)。エストニアも芸術の秋のようです。

公共の乗り物の様子は?

公共の乗り物の様子は?
普段どおりのBalti駅

外ではマスクをしない人がほとんどのエストニアですが、乗り物の中ではほぼ100%全員マスクをしています。というのも、公共の乗り物の中でマスクをしていないところを警察に見つかったら400ユーロ(約53,000円)の罰金なのです。

なお、過去2回のロックダウン中は利用率が落ちていましたが、現在の混雑具合は今までどおり(コロナ禍前と同じ)です。とは言っても、エストニアの人口は134万人、タリン市民にいたっては40万人ほどととても少ないので日本のようなラッシュはありません。

タクシーはいつもBoltのアプリを利用しているのですが(エストニアにはいわゆる流しのタクシーはほとんど走っていないので、電話やアプリを利用して呼ぶ必要があります)、コロナ禍前後で特に変化はありません。私の見た目がアジア人だから差別を受けるかなと心配したこともありますが、「エストニアで差別されてない?困ってない?大丈夫?」と心配してくれるドライバーさんもいるほどです。ありがたい限りです。

コロナ禍前のように旅行を楽しめるのか?

コロナ禍前のように旅行を楽しめるのか?
エストニアの首都タリンの世界遺産「旧市街」にある、どこまでも続くお花屋さん

ここでいちばん気になるのは、「エストニアなら、以前のように海外旅行を楽しめるのか?」ということだと思います。

結論から言えば、観光目的の渡航が可能になり、ワクチン接種証明書があれば、答えは「イエス」です。ただし、万が一の感染のことを考えると、言語面と体力面に自信のない人にとっては難しいと言えるでしょう。コロナ禍に限らずですが、旅先で不慮の事故に遭ったり急病になったりすることは誰にでもあり得ることなので。

なので、具合が悪くなってもどうにか自分の病状を伝えられるように、事前にノートを作っておいたり、日本語で24時間365日助けてくれる保険会社の海外旅行傷害保険を探しておいたり、持久力を鍛えておいたりすることを今はオススメします(コロナ禍の後でも決して無駄にならない下準備だと思います)。

そして、時には諦める勇気と覚悟の準備も。と、私が書くまでもないことばかり書いてしまいましたが、基本的なことが今なにより求められることだと思います。

最後は「心・技・体」で締めくくる形となりましたが、コロナ禍になって「やっぱり旅行が好きだ!」と自分の気持ちに気付いた方は、今こそ旅人魂に火をつけて、いつでも海外旅行に行ける準備をお互い整えておきましょう!

エストニアはいつもいつまでも皆さまのお越しをお待ちしております。
チャオチャオ〜!(エストニア語で「バイバーイ」の意)

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第二の北欧として人気急上昇中のバルトの国々を紹介するガイドブック。世界遺産に登録されている各国の首都だけでなく、地方の情報と個人旅行で巡るためのハウツー情報も充実している1冊です。巻頭特集だけでなく本文内でのミニ特集も多く、各国の魅力がよくわかる構成になっています。

※当記事は、2021年10月13日現在のものです

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渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。
◎外務省海外安全ホームページ
・URL:https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html
◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について
・URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

筆者

エストニア特派員

Chisato

エストニアのいいところ、エストニアならではのこと、日本とエストニアの似ているところ、違うところなどをご紹介したいと思っています。

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